異国情緒が弾ける福生へ!アメリカンレトロな街並みとロケ地を追う
fussa stationに降り立った瞬間、どこか懐かしくもエキゾチックな「基地街の空気」が肌を刺す。東日本旅客鉄道株式会社が運行するJR青梅線の改札を抜けると、そこは東京都福生市。新宿から電車で1時間足らずの場所でありながら、日常の日本の景色からスパッと切り離されたような不思議な空間が広がっている。
フェンスの向こうに広がる広大な横田空軍基地と、それに沿うように南北へ伸びるストリート。散策の起点となるfussa stationは、単なる一駅にとどまらず、日米の歴史とカルチャーがカクテルのように混ざり合う特別な場所として、旅人やカルチャー好きを惹きつけてやまない。
国道16号ベースサイドストリートで体感するアメリカンレトロカルチャー
福生駅の東口から歩を進め、数分も行けば視界が一気に開けて国道16号ベースサイドストリートに出る。ここはまさに「日本の中のアメリカ」だ。カラフルなネオンサインが躍るダイナー、ヴィンテージの古着屋、ずらりと並ぶミリタリーショップ。1950年代から70年代のアメリカンレトロカルチャーの雰囲気が、今もストリートの隅々にまで息づいている。
看板のフォントや建物の造形ひとつとっても、一般的な日本の商店街とは一線を画す。かつての米軍ハウスを改装したおしゃれなカフェでは、本場のサイズ感そのままのダイナミックなハンバーガーやクラフトビールを堪能できる。歩道を行き交う人々の中に自然と英語の会話が混ざり込み、まるで海外のロードサイドを気ままに旅しているかのような感覚すら覚える。
【独占公開】ドラマ撮影地から絶品グルメまで!福生駅周辺の穴場スポットと米国風ストリートの魅力
話題のドラマ撮影地から地元民しか知らない路地裏の名店まで、福生駅周辺の穴場スポットと米国風ストリートの魅力を余すことなく明かしたい。近年、独特のロケーションから映画やドラマのロケ地として引く手あまたのこの街だが、ガイドブックには書かれない深遠な秘密が残されている。
例えば、駅から少し歩いた静かな住宅街にひっそり佇むコンクリート造りの平屋「米軍ハウス」。かつて米軍関係者やその家族が暮らしたこれらの建物は、今やクリエイターたちのスタジオや秘密めいたリノベーションカフェへと姿を変えた。さらにベースサイドストリートから脇道へ折れれば、昭和の面影を残すスナック街とアメリカンバーが背中合わせに並ぶ独特の路地が現れる。そこで味わう自家製タコスや厚切りのステーキは、一度食べたら癖になる絶品だ。
村上龍の原点『限りなく透明に近いブルー』から最新Netflix作品まで!街歩き・ロケ地巡りの聖地
福生という街は、いつの時代も鋭い感性を持つ表現者たちを魅了してきた。その起点として知られるのが、芥川賞を受賞した村上龍の代表作『限りなく透明に近いブルー』だ。米軍基地の影が落とす退廃的な気配と、若者たちの焦燥感。あの物語の濃密な空気感は、まさにこの福生の風土があったからこそ生み出された。
そして現代、世界的な動画配信サービスであるNetflixの話題作や地上波ドラマのロケ地として、福生はふたたび大きな脚光を浴びている。時を重ねたヴィンテージ建築やどこかノスタルジックな景観は、カメラマンや監督たちにとって絶好のフレームだ。作品のファンが画面の背景を探して歩く「街歩き・ロケ地巡り」のブームは、世代を超えて大きな盛り上がりを見せている。
横田空軍基地と共に歩んだ歴史と知られざる街の変遷
福生の歩みを紐解く上で、街の大部分に隣接する横田空軍基地の存在は切り離せない。戦後の激動期において、基地の拡大とともに周辺には米軍人向けの飲食店や衣料品店、住宅が次々と建てられていった。
当初は基地関係者向けだったそれらの施設も、年月を経て一般の日本人へ解放され、いつしか日本文化とアメリカ文化が溶け合った独自のコミュニティへと熟成された。ハイフェンス一枚を隔てて異国と日本が隣り合う独特の境界線。そこに漂う一種の緊張感と、おおらかな解放感の同居こそが、この地域だけの唯一無二のアイデンティティとなっている。
JR青梅線沿線で加速するインバウンドと日本の地域観光業の新しいカタチ
東日本旅客鉄道株式会社が管轄するJR青梅線沿線では、従来の観光スタイルを刷新する新たな動きが加速している。都心から一時間というアクセスの良さと、駅から一歩出た瞬間に広がる異国情緒の落差に惹かれ、国内外から訪れる旅行者の足波が絶えない。これに伴い、地域の観光業も大きな変容を遂げている。
モノの消費から体験やストーリーの消費へと shift する中で、福生市が取り組む街歩きイベントや歴史的建造物の活用策は高い評価を得ている。大規模なテーマパークを建てるのではなく、街が歩んできた歴史そのものを観光資源として提示する手法は、今後の地域観光業における成功モデルとして熱い注目を集めている。
今すぐ出かけたくなる!福生駅を起点にする日帰り散策ルート
福生を骨の髄まで楽しむなら、半日ほどかけたゆったりとした日帰りコースがおすすめだ。福生駅を出たら、まずはレトロな風情が残る駅周辺の路地を抜け、国道16号方面を目指す。道中、ふとした角に見える古い看板やストリートアートを写真に収めるのもいい。
ランチ時にはベースサイドストリート沿いのクラシックダイナーに入り、ボリューム満点のアメリカンフードに舌鼓を打つ。午後はヴィンテージショップで一点物の古着や輸入雑貨を探し歩くのが醍醐味だ。夕刻、滑走路の彼方に沈む夕日を背にストリートを歩けば、ここが東京であることをすっかり忘れてしまうだろう。 (出典: fussa station(Yahoo!ニュース))