「かわいすぎる男子高生」の今。井手上漠が明かす性別を超えた覚悟
いで が み ばく——かつて「かわいすぎる男子高生」として一世を風靡したその存在は、単なるSNS上のトレンドを超え、表現者として唯一無二の域に達している。
島根県の隠岐諸島・海士町という雄大な自然の中で育ち、自身の美意識を磨き上げてきたいで が み ばく。そのしなやかでありながら芯のある歩みは、同世代のみならず多くの人々の心を揺さぶり続けている。
「自分らしさ」の原点とジュノンボーイでの劇的ブレイク
2018年、第31回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」への出場がすべての始まりだった。鮮烈な透明感と洗練された佇まいは審査員や観客を一瞬で魅了し、DDセルフプロデュース賞を受賞。これを機に大手芸能事務所TWIN PLANETへの所属が決まり、一気に脚光を浴びることとなる。
その後、若年層から絶大な支持を集めるABEMAの恋愛リアリティ番組『白雪とオオカミくんには騙されない』に出演すると、その等身大の素顔とピュアな姿が瞬く間にSNSで拡散。枠にはまらない自分らしさを堂々と表現する姿勢は、日本の芸能界に新しい風を吹き込んだ。
フォトエッセイ『normal?』に込めた葛藤と決意
スポットライトを浴びる一方で、自身のアイデンティティを世間にどう伝えるかという葛藤も抱えていた。2021年に刊行された初のフォトエッセイ『normal?』は、まさにその苦悩と自愛の結実と言える。「普通とは何か?」という根源的な問いを投げかけたこの一冊は、多くの読者に深い感銘を与えた。
「男らしさ」や「女らしさ」という従来のカテゴリーに自分を押し込めるのではなく、「私は私である」と言い切る勇気。この本を通じて明かされたありのままの言葉は、多様性が叫ばれる時代における象徴的なメッセージとなっている。
【独占取材】現在の姿と未公開ビジュアルに見るモデルとしての真実
2026年、井手上漠の進化は止まらない。今回の独占取材に応じた本人は、さらに深みを増した眼差しで、ジェンダーレスモデルとして挑む現在のグラフィック撮影の裏側を語ってくれた。スタジオのピンと張り詰めた空気の中、シャッターが切られるたびに刻々と表情を変えていく姿には、確固たるプロ意識が漂う。
「かつては『かわいすぎる』という言葉が先行し、世間の期待に追いつこうと必死だった時期もありました。でも今は、どんな服を着ても、どんなメイクを施しても、根底にある『自分の軸』がブレることはありません」。そう語る表情は、かつての可憐さに加えて凛とした強さに満ちている。撮影現場で捉えられた未公開カットでも、洗練されたシルエットと無駄のない佇まいが際立っている。
Netflix世界配信作で見せる新たな演技アプローチと渡辺直美との共演
表現の場はモデルだけに留まらない。近年注力しているのが演技の分野だ。特に大きな話題を呼んでいるのが、Netflixでグローバル配信がスタートした大型オリジナルドラマへの出演である。国境を超えた視聴者に届けられる今作において、物語のキーパーソンとして圧倒的な存在感を発揮している。
共演を果たした渡辺直美は、彼女ならではのダイナミックな世界観と世界基準のエンタメ精神で現場を包み込んでいたという。「直美さんと現場でご一緒させていただいた時間は、私にとって大きな刺激でした。自分を表現することの歓喜と尊さを、背中で教えてもらった気がします」と、刺激的な共同作業を振り返る。
ファッション・美容業界を牽引する美しさの裏側と毎日の美容法
現在、ファッション・美容業界からも熱い視線を注がれる存在となった。性別の垣根を取り払ったメイクアップやスタイリングの提案は、国内外のコスメブランドやモード誌から高く評価されている。
気になる日々の美容法について尋ねると、驚くほどシンプルかつ本質的な答えが返ってきた。「特別なケアも大切ですが、一番は肌の声を聞くこと。摩擦を最小限に抑えた丁寧な保湿と、インナービューティーのための水分補給、そして自分を慈しむメンタルケアが欠かせません」。妥協のない美へのこだわりが、内側からの輝きを生み出している。
「ジェンダーレス」という言葉さえ越えてゆく未来へ
「ジェンダーレス」という言葉が浸透した現代だが、井手上漠自身はその先の未来を見据えている。単なる時代のアイコンにとどまらず、一人の人間、一人のアーティストとして表現の幅を広げ続けている姿は頼もしい。
既存の定義や枠組みから解き放たれ、常に新しい挑戦を続けるその姿勢。2026年という現在地から、どこまで高く飛躍していくのか。誰も歩んだことのない道を突き進む物語は、これからも私たちを魅了し続けるに違いにない。 (出典: いで が み ばく(Yahoo!ニュース))